異形消波ブロック・シーロックシリーズ
シーロックアドバンス61 SEALOCK ADVANCE 61
シーロックアドバンス61はシーロック標準型をベースに経済的で高い構造強度と粘り強さ、及び自然との共生を目指し開発されたブロックです。
●耐波安定性
シーロックの特徴であるブロック相互の噛み合いと絡み合いを維持することにより、より粘り強く高い耐波安定性を実現しました。
●構造強度
各部分にリブ補強を行うことにより、断面積を増し高い構造強度を確保しました。
●環境との共生
海藻の着生しやすい稜線や多方向の平面を多く持たせることにより、大小さまざまな空間を確保し、多様な生物の生育環境を提供します。
●透過率低減効果
多方向に向くリブにより表面粗度が大きくなり、高空隙でありながら透過波高低減効果が期待されます。
●施工性
構造体軸線のリブ配置により、据付時のブロック安定性を確保すると共に、形状の工夫により防波堤の延伸など撤去作業がある場合の玉かけ作業を容易にしました。
●経済性
61%という高空隙率によりコンクリート使用量を減らすことができ施工費が安価となります。これによりCO2削減にも寄与します。
シーロックアドバンス61
K D 値 / KD=11、空隙率/ 61%
型式 | 実質量 | 体積 | 型枠面積 | Y | T | Z |
(t) | (m3) | (m2) | (m) | (m) | (m) | |
2t型 | 2.054 | 0.893 | 7.089 | 1.65 | 1.86 | 1.51 |
4t型 | 4.084 | 1.776 | 11.209 | 2.08 | 2.34 | 1.90 |
6t型 | 6.020 | 2.618 | 14.519 | 2.37 | 2.66 | 2.17 |
8t型 | 8.023 | 3.488 | 17.584 | 2.61 | 2.93 | 2.38 |
12t型 | 12.027 | 5.229 | 23.032 | 2.98 | 3.35 | 2.73 |
20t型 | 20.238 | 8.799 | 32.58 | 3.55 | 3.99 | 3.24 |
30t型 | 29.955 | 13.024 | 42.317 | 4.04 | 4.55 | 3.70 |
シーロックアドバンス61は、NETIS(新技術情報提供システム)
に登録しています。
NETIS登録番号:TH-170002-A
□消波工
シーロックによる消波工は、二層整積被覆工形式または、乱積形式に二通りの構築法があります。二層整積消波工の場合、規則的に据付けることにより容易に施工でき、完成後は強力に絡み合って優れた耐波安定性を持ち、外観も幾何学的な人工美を兼ね備えています。また、ブロックが曲面で構成されているためシーロックで構築された消波工は、波の衝突時の飛沫の飛散が小さくなります。
□傾斜堤
シーロックによる傾斜堤には、乱積形式、二層整積被覆形式、整段積形式の3通りの方法があります。シーロックは乱積形式でも優れた絡み合いをもっているため、安定性のある傾斜堤が構築されます。乱積形式は適度な空隙により、堤内の海水交換に効果的です。また、3段積まで整段積形式とすることも出来ます。
□根固工・護床工・水制工
シーロックは根固工としても利用できます。シーロックは単体としても安定が良く、二本の直交する脚の片側が必ず直立するため、下方が支持層に食い込みアンカーの作用をし、また、上方の脚は水制効果の働きをします。
□水産協調型
シーロックに溝や植毛シートを付ける事によって、魚礁・藻場効果を持たせる事が出来ます。
神奈川県北下浦漁港海岸
長崎県崎辺田地区護岸