斜積堤体消波工法
ワーロックR型 WAROCK R type
ワーロックR型は、ワーロックの消波理論(ワーロックマニュアル参照)を基本として、護岸専用のブロックとして開発されました。
堤体を垂直から3分勾配に傾斜させることにより、裏込土の土圧の軽減を計り、そのため比較的小重量で安定するよう設計されています。3分勾配壁面の土圧係数は垂直壁面に比べ約6割程度に軽減します。それにより所要堤体重量も4割程度軽減でき、従って、その分経済的断面とすることができます。
また、遊水部(ブロックの横断幅)も、消波機能上、内海、内湾の短周期の波浪に効果的な需要幅を確保します。
ワーロックR型は、以上のような波に対する消波機能と土圧に対する安定性の技術的問題に対し経済性に配慮しながら合理的に開発された工法です。
型式 | 実質量 | 体積 | 型枠面積 | L | B | H |
(t) | (m3) | (m2) | (m) | (m) | (m) | |
RA型 | 2.8 | 1.223 | 8.090 |
1.00 | 2.00 | 1.0 |
RB型 | 7.8 | 3.386 | 16.062 |
1.40 | 2.80 | 1.40 |
※各型式には1/2型、枘無タイプがございます。
□護岸
道路護岸や海岸保全事業などの海岸護岸、緑地護岸に、自由な曲率法線で施工でき、経済的で最適な工法です。擁壁と消波機能を同時に兼ね備えているため消波工の設置の必要がなく、また、異形ブロック消波工と異なり法足が出ないため、砂浜の利用や親水性の向上、景観が美観的であるなどの利点があります。また、堤体上部は平坦なため遊歩道や魚釣り場などにも利用できます。
□消波工
ワーロックR型による消波工は、既設護岸の前面に直接設置することが出来ます。
浅水深、中小波高の消波工として、断面も小さく経済的であり護岸前面の利用性も向上します。
北海道春立漁港
和歌山県天皇谷柄杓井線
愛媛県深浦漁港
福岡県佐波海岸
長崎県玉ノ浦港
熊本県八代港
大分県下ノ江バイパス
北海道香深港